写真撮影でRAW画像を保存する理由

カメラ

一眼カメラで撮影をする際にRAW画像を保存していますか?

RAWを理解した上であえて保存しないといった方もいるかと思いますが、カメラ初心者の方で初期設定のままでRAW画像を保存しない設定にしていない方もいるのではないでしょうか。

この記事ではRAWってなんのことかよくわからないから保存していないという初心者の方に向けて、RAW画像を保存する理由について簡単に説明します。

RAW画像とは

はじめにRAW画像とはなんぞやという方のために簡単に説明します。

一般的な画像データであるJPEGやPNGなどの画像データは、R(赤)G(緑)B(青)それぞれを8bit(256色)ずつ保持することで1pixelあたり16,777,216色を表現することができます。

比較して、RAW画像の場合は各色14bit(16,384色)ずつ保持することで1pixelあたり4,398,046,511,104色を表現することができます。

上記を色深度と言い、解像度(2400万画素などの情報)とは違うことに注意してください。
解像度:画像の総pixel数(2400万画素、24MPなどと表記)
色深度:1pixelが表現できる色数(8bitなどと表記)

画像データはあくまで「デジタル」なので完全な「アナログ」の再現はできませんが、表現できる色の数が多いほど「アナログ」に近い表現ができます。

ただし、ほとんどのディスプレイではRAWの表示に対応していない(と思う)ので画像を表示する際にはJPEGなどと同じように表示されます。

また、扱うデータ量が増える(8bit→14bit)ため保存される画像データサイズはその分大きくなります。(画像にもよりますが私の場合は大体4倍〜7倍くらいになっています)

RAW画像を保存する理由

RAW画像を保存する理由は人それぞれだと思いますが、私がRAW画像を保存する1番の理由は白飛び・黒潰れを防ぐためです。

以下は撮影時に同時に保存されたJPEGとRAWをLightroomの自動補正を行なった結果を比較したものですが、JPEGでは一部の雲が白飛びしてしまって不自然な感じになってしまっていますがRAWでは白飛びせず自然な感じとなっています。(そもそもJPEGを補正しないかもしれませんが)

屋外などの明るい環境の方が綺麗に撮れると思って外に撮影しに行っても、雨天や曇天だと結構白飛びが発生しやすかったりするのでRAWで保存しておくことで白飛びを防ぐようにしています。

また、JPEGは非可逆圧縮方式であるため撮影時に不要な情報を捨てられた(既にカメラが自動で補正した状態)でその後の編集(現像)がやりづらく、情報を捨てられていないRAWの方が現像時に表現の自由度が高いです。

終わりに

写真撮影でRAW画像を保存する理由について簡単に説明しました。

個人的には「現像はしない」「適切な設定で写真が撮れる」という方はRAWを保存しなくても良いかなと思いますが、少なくとも現像を行うのであればRAWを保存するようにしておいた方が良いと思います。

この記事について誤っている点・不明な点などありましたらコメントまでお願いします。

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